2,000万冊以上の本を取り揃えている「Book Depository」には、普段の読書に新しい可能性を与えてくれる作品が豊富にそろっています。
しかしそのあまりの蔵書数に、常日頃から洋書を嗜むという人でなければどれを読めばいいのかわからなくなるかもしれません。
そこで独断と偏見によって、Book Depositoryで見つけた書籍の中からおすすめしたい本10冊をご紹介したいと思います。
洋書を読まない人を前提とした簡単orお得な選出にしましたので、これを機会に英語での読書とBook Depositoryの利用を検討してみてください。
Book Depositoryで購入できるおすすめの洋書10選!
1Q84: Books 1, 2 and 3/Haruki Murakami
https://www.bookdepository.com/1Q84-Books-1-2-3-Haruki-Murakami/9780099578079
村上春樹の大長編小説1Q84の英訳本が、こちらの「1Q84: Books 1, 2 and 3」です。
2人の主人公の視点を軸に展開される物語が、英語表現によってどう変化しているのかは、村上ファンとしては必見となります。
個人的な見解ですが、本作はある程度どこから読んでも楽しめる作品だと思うので、適当なページを開いて気軽に読むのにも打ってつけではないでしょうか。
こちらの書籍は原書である日本版3冊分がまとめられている「THE COMPLETE TORILOGY」であるため、圧倒的なボリュームによって非常にお得な内容となっているのが特徴。
1,300ページ以上という分厚さなのでいつ読み終えるのかはわかりませんが……原作の魅力も含めてぜひチェックしておきたい本になるでしょう。
Ms Ice Sandwich/Mieko Kawakami
https://www.bookdepository.com/Ms-Ice-Sandwich-Mieko-Kawakami/9781782273301
川上未映子の著書「あこがれ」の前半部分、ミス・アイスサンドイッチの英訳版です。
情緒的な表現が得意な作家の本が英語でも面白いのか気になりましたが、軽く読んでみたところ読みやすさも合わさって意味がすんなり頭に浸透する気がします。
一方で英語圏に合わせて変えられている部分もあるようなので、自分なりに噛み砕いて読む面白さも味わえそうです。
ざっくばらんな会話表現のおかげでテンポよく読めるため、とりあえず最後まで洋書を完走してみたい人にもおすすめ。
The Body/Stephen King
https://www.bookdepository.com/Body-Stephen-King/9781982103538
日本ではスティーヴン・キングの代表作とも言える「スタンド・バイミー」の原書が、この「The Body」です。
個人的に日本語翻訳版がピンとこなかったので、この機会に原作を購入。
本物の死体を見つけた少年たちの物語は、改めて英語で読むことでより切ない感情が誘われそうです。
The Travelling Cat Chronicles/Hiro Arikawa
https://www.bookdepository.com/Travelling-Cat-Chronicles-Hiro-Arikawa/9780857524195
有川浩の小説「旅猫リポート」の英訳版が、「The Travelling Cat Chronicles」となっています。
翻訳者は村上春樹作品を担当しているPhilip Gabriel、国内作家がどんどん世界に発信されている様子はワクワクしますね。
恥ずかしながら本作が英訳されていることは、Book Depositoryを見て初めて知りました。
そういった発見ができるのも、Book Depositoryのひとつの魅力だと言えそうです。
Harry Potter and the Philosopher’s Stone/J. K. Rowling
日本でも大ヒットのファンタジー小説ハリーポッターの原書であり、記念すべき一作目の作品が「Harry Potter and the Philosopher’s Stone」です。
「日本語訳された本を読んだことがある」「映画を見たから予備知識はバッチリ!」
そんな人にとっては英語学習用として、最適な一冊になるのではないでしょうか。
一度英語で内容を把握できれば、その後のシリーズを追いかけていくこともできるので、長期的に洋書を読むきっかけにもなります。
In Praise Of Shadows/Jun’ichiro Tanizaki
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」は、「In Praise Of Shadows」として海外でも親しまれています。
日本特有の芸術感覚や自然との調和が書かれ、独自性のある分野として現代でも確立されている内容は必見。
その他にも谷崎潤一郎作品は「細雪=The Makioka Sisters」「痴人の愛=Naomi」と名前を変えて世界に出版されているので、日本古来の良さを英語で学ぶことに興味があるのならおすすめです。
Fahrenheit 451/Ray Bradbury
https://www.bookdepository.com/Fahrenheit-451-Ray-Bradbury/9781451690316
バリバリのSF小説を本場の英語表現で読むのは、読書家の夢のひとつではないでしょうか。
比較的読みやすそう(?)なレイブラッドベリの「華氏451」の原作本「Fahrenheit 451」も、Book Depositoryで見つけたおすすめの洋書です。
本が禁止された世界ならではの緊迫感と書物に対する複雑な感情は、改めて英語で読み返す価値のあるものでしょう。
The Catcher in the Rye/J. D. Salinger
https://www.bookdepository.com/Catcher-Rye-J-D-Salinger/9780316769488
「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルで知られるJ.Dサリンジャーの名作「The Catcher in the Rye」も、おすすめの洋書となります。
翻訳された小説を何度も読んだ上で、英語でもまた読みたいと思う人も多いのではないでしょうか。
2006年には村上春樹が日本語に翻訳したものも国内で出版されているので、この機会に原本と合わせてじっくりサリンジャーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
JoJo’s Bizarre Adventure: Part 1–Phantom Blood, Vol. 1/Hirohiko Araki
Book Depositoryには日本の漫画の英訳版も多数あり、見慣れたシーンを英語バージョンで楽しむこともできます。
ジョジョ、ドラゴンボール、ジブリ作品、ライトノベルなど国内でお馴染みのものや、BatmanやX-menなどのアメコミも豊富なので、コミック関連の書籍もぜひ読んでみることがおすすめです。
The Hobbit and the Lord of the Rings/J. R. R. Tolkien
書籍にはある種インテリア的な魅力もあると思いますが、洋書は特にその硬派なデザインが本棚を彩ってくれることが多いです。
こちらの「指輪物語」と「ホビット」をオシャレにまとめた「The Hobbit and the Lord of the Rings」は、形から英語の読書を始めたい人におすすめとなっています。
洋書を読破するには通常の本と比較しても多大な時間がかかるので、つい手に取りたくなるような見た目の本を選んで、読書のモチベーションにつなげていくのもひとつのコツです。(体験談)
まとめ
こちらで紹介した書籍はあくまでほんの一部に過ぎないので、Book Depositoryのサイト内を検索すればするほど、読みたくなる本を見つけられるはずです。
この機会に作家名、作品名、カテゴリー、タグなどから検索をかけて、気になる本をピックアップしてみてはいかがでしょうか。
「あの本の原作タイトルはこれなんだ」「こんな本が外国で翻訳されていたんだ」というたくさんの驚きを体験できるので、Book Depositoryは読書体験の可能性を広げてくれます。